ここ数年、芥川賞受賞作品を読んだ事が無い。
…何故か。ハッキリ言って読んでも分からんからである。

去年だったか一昨年か京大生か何かが受賞したと思うが、パラパラと読んでみたものの、何が何やらよう分からん。旧文体で難解に書かれている小説。

難解さを有難がって懸命に理解しようとする方には頭が下がるが私にはそんな根性は無い。
(特に中高年のサラリーマン、中間管理職に多いんじゃないかと私は密かに思っている)

もっとも森鴎外も難しい私だからしょうがないといえばしょうがない。

元々文章って他人に分かりやすく何かを説く為にあるんじゃないの?
捻った文章で人を目くらまし、中身に辿り着くまでに体力を使うようなそんな小説は要らない。

以前読んだ本にこうあった。
「優れた数学者というのは難解な定理を農家の老婆に分かり易く教え理解させる者だ」(昔読んだのでウロ覚え…確かこんな事だったと思う。違う?)

小説にも同じことが言えると私は思うわけで、何が書いてあるかを読者に認識してもらわないと。読み手が行間を認識する(読解する)のはその後だからだ。

実は簡単な文章ほど書くのは難しい。
論文を書くより童話を書くほうがはるかに難しいのだ。それは小手先の技術が通用しないため。
簡単に言えばごまかしが効かん。

まあ、読者側の読解力も問題やわなー。
ちょっと本を読まないと落ちるし、読む本を選ばないとこれもまた落ちるし。(…と高校時代、先生によく言われました)

偉そうな事を言ってるが、最近はあまり本を読んでいない私であった。
本屋に行っても欲しい本が無いんだもん。

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