入稿が終わった。
絶対終わらないと思っていたのだが小人でも居たのだろうか。
鳥坂先輩…。
しかしかなり駆け足で話を進めてしまい
消化不良気味のような話になった気がしないでもない。

数えたら51,000字。原稿用紙128枚ぐらい?
90ページぐらいになるように考えていたが
70ページで収まったんで、やっぱり説明不足のところも
多々あるだろうなー。

見た目は地味だけど高い特殊紙を使ったので
最後の支払い時に目玉が飛び出るぐらいの金額になった。
しかも裏表紙(表4と言います。ちなみに表紙は表1です)の
字がトーン薄くて飛びますよ、と来たもんだ。

もうまな板の上の鯉状態。
好きなようにしてくれ。
 
 
 
  

 
気が重い。
週明けから仕事が詰まっている。
しかし、それよりもっと憂鬱なのは上司から来年度の営業計画表の
作成を手伝って欲しいといわれたからだ。
私の仕事は専ら数字が相手で、原価や損益などをパチパチ計算している
から特に苦というわけではないのだが。
(もちろん、そろばん弾いての手作業ではありません)

ただその上司というのがナー…
私が入社した時には、彼はまだ管理職でもなくて
ペーペーに毛が生えたような存在だった。
で、会ってニ、三日経ったぐらいだったろうか、
彼にいきなり話し掛けられた。
「(自分は)智賀さんの頼みを聞くつもりはないから」
はあ?となった私にさらに彼は畳み掛けた。
「仕事上でギブアンドテイクが出来ないから、
あんたの頼みは一切聞くつもりは無い。
その代わり、こちらからも頼み事は絶対しないからそのつもりで」

こちらから手伝って欲しいと言った覚えは無いし唖然としたが、
「わかりました」と答えた記憶がある。
その時の彼は支店長となり、ついに私の直属の上司になった。
そして出てきたセリフが冒頭の「手伝って欲しい」なのだ。
ニコニコしている彼を見ていると
多分、自分の言ったことはすっかり忘れているのだろう。
人間は自分自身に都合よく出来ている生き物なのだ。
ちなみに私から彼に頼み事をしたことは未だかつてない。

いっそのこと、でたらめな数字を挙げてみようかと思う自分がいる。
彼が「これはおかしい」と思うならそれでよし、
何も思わなくてそのまま幹部のいる会議で発表するならそれもよし。
…とは書いていても、多分裏付け資料と一緒にちゃんとした数字を
渡すんだろうなとは思う。このお人よしめが。

彼が私に頭を下げた。
でも、そのおかげで給料も上がらないのに仕事が増えた。
心理的に勝って、肉体的に負けたのか?
悔しいので、さっさと仕上げて残業ナシのアフター5で
ケーキを買い食いしちゃる。モンブラン、モンブラン。
 
 
 
 
 
 
 

へち

2006年9月15日 お仕事
実はこっそり電卓フェチである。
先日、代々の経理担当が受け継いできた電卓が壊れて
新調してもらった時でも(決して壊したわけではない…)
「カシオどうですか?」との業者さんのお勧めに
「シャープのCOMPET!COMPETがいいの!」と
駄々をこねまくった。
キー配列が慣れてるからねー。

かなりの金を積んで手に入れた物は上物でキーを叩くとウットリする。
特に好きなのは+のキーを薬指で叩く時なのだが、
(私は小指を使わないので)
指先ではなくて、指の腹を押し付けるようにぷにっと押す時の感触と
キーが沈んでいく時に指に伝わる抵抗にハアハアしている毎日である。

悲しむべくはこの感動を伝えても、誰もわかってくれないこと。
力説しても「あ、そうなの」で終わり。
思いっきり引かれている。
(谷村新司氏の「引き潮」をリクエストしたいぐらいだ)
悔しい、誰かとこの感動を分かち合いたい。

…などと書いていても実は私、ものすごく電卓を叩くのが下手である。
同じ計算をしても毎回答えが違う。
簿記の試験で、みんなが超高速でキーをびしばし叩いている時に
慎重を期して一本指で計算していたのはここだけのヒ・ミ・ツ。
受かりゃあ、何でもいいのよ(笑)

 
 
 
 
職場の妙な奴にHP(ヒットポイント。断じてホームページではない)を
削られている。

・言われた事を言われたとおりに、言われた事しかしない。
・失敗した時の言い訳が長い
・手が空くと、いつでもどこでも何時間でも熟睡する
・しかも課長が居てもお構いなし
・だが支店長が外から帰ってくると、俄然やる気を出す(ふりをする)
・午後5時を過ぎると仕事をしない(うちの社は午後5時半まで)
・誰よりも遅く来て誰よりも早く帰る(始業1分前に来て終業5分後には居ない)
・ヤンキーのような服装で来る
・気分が悪くなるぐらい香水をつけてくる

これ、今年の新入社員(♂)。
複数人じゃなくて、うちの営業店にいるたった一人の特徴だったりする。
色々な新入りを見てきたが、いやはや凄いわー。
もっと凄いのは、こいつが特に例外ではないということだ。
質に違いはあれど全国各地にゴロゴロいるそうですぜ、こんな奴。

今日は書類を送る宅急便の伝票を書かせてみたが、彼は
「とらねこ設備工業研究センター?」という社名(勿論仮名)を
「とらねこ設備工業」と書いた。
私が「指示書にフルネーム書いてなかった?」と聞くと
彼は「電話で相手が『とらねこ設備工業』と言ったから」と答えた。
(その後にもっと長い言い訳をしていたが聞いてなかったのでどうでもいい)

…眩暈がする…何度も電話をやり取りする間柄だったら、
慣れて略してくる相手もいるだろうさ。
私が、それって「香川太郎」を「香川太」と書くようなものだよ
多分届くだろうけど先方に失礼だよ、と言ってもキョトンとしている。

うちの父親の勤務先で「電話では『お世話になっております』と
言いなさい」と言われて「別に(自分は)世話になってないですから」
と答えたイカした奴を思い出した。
ピューピュー!(指笛の音)
やるねえ。これがゆとり教育の申し子ですか?国の偉い先生方。
情けねえを通り越して、こやつらは違う人種なのかもしれないと
思い始めている私がいる。

あ、もうひとつ思い出した。
まず覚えるのが役所などに提出する大きな図面を折る作業なのだが
ある日、新入社員くんの様子を覗きに行くと、折りながら机の周りを
くるくる回ろうとしていた。(でも机が大きいので本当には回れない)
私が「自分の体を回さずに図面を回せば?」というと
「あ」と気が付いたようでした。

今の子って共通して、自分で考えることをしない。
いい大学出ていい頭を持ってるだろうに、なんともったいないことか。
ちなみに新入社員くんは某国立大学ご出身だ。
まあ、私が入社した時にも言われたけど。
「もっと頭を使え。考えろ。金(予算)が無い時には考え尽くせ」とな。
 
でもありがたい反面教師でもある。
彼の言い訳を聞くようになってから、自分が言い訳をしなくなった。
いくらクドクド弁明しても自分のミスは客観的に存在し
フォローしようとしたところで
それが軽くなるわけでも好転するわけでもないからである。
当たり前のことやけどね。我ながら認識が甘かったよ。