中華料理を食べに行った。

個室を予約して高級中華とは生まれて初めての経験である。
私は前々から一度北京ダックというものを食べてみたかったので、そのお店になってしまった。(高松で北京ダックを扱っているお店はあまり無い)

メニューを持とうとして驚く。
何と重すぎて手で持ってページをめくれない(笑)
書いてるメニューも漢字ばっかり(中国語だから…)で意味がよく分からない。日本語で補足は付いているものの、同じ漢字文化でありながら情けないことこの上なかった。トホホ。

結局頼んだのは酢豚・蒸し鶏・クラゲ・蟹玉・エビチリ・北京ダック・最後にラーメンであった。別に高級店で無くてもいいじゃないか、というメニューばかりである。
変わったメニューに挑戦できない私達は哀しい小市民であった。

あともう一つ頼んだのだが、打ちながらどうしても思い出せない。思い出さないということは大したモノでは無かったに違いない。

しばらくして色々な料理が運ばれてくるが、アヒルが何故か来ない。
何でやー。今日のメインなのに、と思っていたらやっと来た。
見て「……」。

これが北京ダックか。
濃い茶色の皮に身が斜めにスライスされた状態でくっついている。
正直、現物を見たことが無いので良いのか悪いのか分からない。唸る。

甘い味噌を生春巻きの皮のような物に塗って、白ネギとキュウリとアヒルの皮を乗せて食べるらしい。
しかし、しかしながら…味噌の味しかしないぜー!!(泣)

思い直して味噌を少なめに塗ってみる。
しかし、今度は全然味がしないぜー!!(泣)

不審に思って皮だけ食べてみたら味が無い。ただパリパリ感があるのみ。
しかも生焼けのクレープのような皮に包んで食べるのだから、一気にお腹が膨れる。
白ネギは噛み切れないしなあ。
正直、ガッカリしてしまった。

ずっとずっと子どもの頃から食べたくて、やっと食べることが出来たのに。
おまけに高いんだもん。8000円だじょ。(ダックにしては安い方だけど)
「ゴチになります!」に出てきたって引けは取らないであろう金額。

ああ、トラウマになりそうだ。
生きてるうちで、私はもう二度と北京ダックは食べないと思う。
唯一の救いは、給仕をしてくれるお嬢さん方が全員スレンダーでチャイナドレス姿だったことだろうか。

ちなみに付け加えておくと、他の料理は美味しかったのだ。(蟹玉を除く)
特にクラゲが好物であちこちで頼んで食べている私としては及第点を付けてもいいほど美味かったであります。

余談だがメニューに無いものを頼んではイカンという事を学んだ。(蟹玉)
他所の店でもメニューに無い食事を頼んで美味かった試しが無い。(断言)
よく食べ歩きの本に「頼めば作ってくれる」などと書いているが、頼むのはやめた方が無難だと私は強く思う。

でも中華料理て皆でグルグル円卓回しながら食べるのが良いんだなあ。
連帯感があって好きであります。

今度行った時は別メニューバージョンで円卓をグルグル回そうと思う。
もう北京ダックの思い出は封印したい。

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