子どもの頃の私に逢いたい

朝、会社へ行ってPCを立ち上げた。
新しくXPが導入された為に下っ端の私に回ってきたお古の98。

最近久しく使われていなかったそれの前に座り、書類を作る。
「さて印刷しよう」と思って私は心底ビックリした。
PCの日付が『昭和55年1月6日』になっていたからだ。

EXCELでNOW関数を使っている箇所があるのだが、やっぱり私のパソコンの日付は昭和の時代に戻っていた。
最後に使った時は確かに合っていた筈なのに。
誰も使った形跡は無いのに。

…正直、懐かしかった。
まさか昭和の文字を、またこの目でリアルタイムに見られるなんて。
私は画面上の『昭和55年1月6日』の文字を見ながら、この時私は一体何をしていたのだろうと考えていた。
小学生だった私。
パソコンのパの字も知らないで走り回ってたんだろうなあ。

しかし私にとって過去の事でも、目の前のPC君にとっては今まさに『昭和に生きてる』状態なんだな。
惜しいけれど、日付の調整をして『平成』に直した。

印刷をしたらちゃんと『平成』って出てきたが、何か残念なような、胸の奥がジワッとするような不思議な感覚がしばらく残った。

知らなかった、まさかパソコンでノスタルジアに浸れるとはね。