サンライズ瀬戸

2002年8月11日
ようやっと花の都東京から帰ってきた。
午後10時発のサンライズ瀬戸に乗る為に東京駅で時間を潰していたのだが、いやもう人の多さに参ってしまう。

「人が一杯いる」ではなく「人が溢れてる」状態。
柱は座り込む人で一杯、床も人が一杯。寝転がっている人もいる。ひたすら避けて踏まないように歩くのみ。

改札を抜けても人の大波。
満員電車にすら慣れていない私は、荷物を抱えてヨロヨロしてしまい、思わず半泣きで柱の陰に身を潜めてしまった。
帰省ラッシュの東京駅…。
それはその時期日本中で一番エキサイトしてる場所かもしれない。

そんな中やっとの事でホームに上がりサンライズの入線を待つ。
…来た。
と同時に、わらわらと人がホームに溢れてくるう〜。
これが噂のカメラ小僧かああ!!

サンライズって人気あるんやなあ、と思いながら列車に乗込む。
私が乗ったのはB寝台シングル。(ちゃんと個室で鍵もかかるよ。女性でも大丈夫)

テーブルもあるし、鏡もある。ラジオも聴けるし、ハンガーだってある。水色のストライプ柄の寝巻きも完備。もちろんスリッパもあるよ。
大きな窓もあるから息苦しくない。
昔のブルトレ瀬戸から知ってる者としては、嬉しい反面、昔が懐かしかったりもする。
水道ボタンを手で押す洗面台は大変だったよなあ(笑)片手でボタン押して片手で顔を洗ったり。今じゃ、自動だもの。

車掌さんが検札に来たのでついでにシャワーカードを買う。(ついでに言うと車掌さんの制服は真っ白でかっこいいのだ)
そう、サンライズはシャワー室が付いてる。ちなみに310円。
風呂上りにビール…じゃなくてお茶を飲みながら、東京駅で買い込んだ夜食を食べる。車窓を見ながら食べるってのもいいモンであります。

しばらくして寝て岡山駅のアナウンスで目が覚めると、児島までの間にバタバタ洗顔を済ませる。…それは何故か。
瀬戸大橋を渡る際の車窓の風景を見るためである。

「サンライズ」という名称を実感するのはこの時。橋を渡るのは午前7時ぐらいで、瀬戸内海が朝日に美しく映える時である。
サンライズって一体誰が名付けたのか。
経緯や直接の由来は知らないが、私は名付けた人に敬意を表する。

…キレイだよ。他に言葉が思いつかないぐらい。
駅に降りて「ああ帰ってきた」と思う人が多いと思うが、私は橋を渡ってる時にいつも「ああ帰ってきた」と思う。
海が身近にある所で生まれ育って良かったよ。

そんなこんなで高松に帰ってきたのでありますが。実を言うと今回久々にA寝台に乗ってみたかったのに、切符が取れなかったんよー。
A寝台ってテレビ付いてるし、洗面台が部屋の中にあるんだじょ。部屋だってB寝台の倍あるし、シャワーも無料やし。(その代わり、寝台料金も倍)

でも結果的にはB寝台で満足満足。
料金はB寝台で飛行機の正規料金(定価)と変わらないです。
切符取る時は「ちょっと高いよなあ…チッ」と思うけど、それに見合うものは必ずある。いつも乗ってヨカッタと思うもの。

飛行機で高松に来られる方、一度お試し下され。
移動時間も旅行の楽しみのひとーつ、ということで。
だから旅行はやめられんのです。

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