大阪で551食い倒れる

2002年9月24日
大阪へ行ってきた。
目的はご先祖様の墓参りだったのだが、裏目的は何ぞ大阪で美味いもんでも食べるためであった。(いや、ちゃんと墓掃除して拝んできたのだが)

夜になってホテルから心斎橋筋へぶらぶら歩く。
実は昼間に親戚の家でオカキを食べ過ぎたために胃が重かった。
何で日本人ってこっちが「もういいです」って言っているのに無理やり食わせるような雰囲気に持っていくのだろう。
まるで勧めなければマナー違反であるかのように。

さて、胃が重くなっている事だし何を食べようかと連れと話し合った結果、新しく出来た回転寿司に行くことにした。
(胃が重くなっても食べようと思う根性が我ながら凄い)

寿司なら量の調節が自分で出来るし、食べる量が少なければお金も大してかからないだろう、と踏んだのである。
が、店に行ってみると長蛇の列。

都会の人は飲食店に並ぶことにあまり抵抗が無いと思うのだが、田舎者の私は並んでまで食べるという心境が理解できない。
並んでる間に他の店を探して食べた方がよっぽどいいのでは?と思ってしまうのだ。

ぶらぶら歩いてミナミへ向かう。
すると蓬莱の前まで来た。
551で有名な豚饅。
それをお土産に買って地下鉄に乗ると、強烈な匂いで持っていることがすぐに周りにバレてしまう豚饅。

2階は中華料理屋になっているのだが、いい加減歩き疲れた私達はさっさとその店に入ってしまったのであった。
中は中華料理屋と言うよりはチャイニーズレストランといった感じ。
仰々しさは全く無い。

従業員も飲食店でよく見られる若いお姉ちゃんバイトではなくて、ドッシリしたおばちゃんが多数を占めている。
で、メニューとお茶を運んできてもらい、オーダーをする。

メニューを見てもさほど奇天烈で分かりにくいものは無かった。
連れがどうしても「八宝菜とラーメン」がいい!と仰るのでそれを頼む。
ちなみに彼女はどこの店に行ってもそれを頼むんだな…今回はともかく高級店で八宝菜ってのは何だかな、と思うのだが。

私は鶏肉が好きなので目に付いた棒々鳥を頼んだ。
実は自他共に認める鶏肉好きの私である。
きっと前世は鳥に食べられて無念の死に方をした昆虫に違いない。

それとネギラーメン。
ネギラーメンは本当にネギしか入ってないのがいい。
たまに他の具を入れてくる店も有るが、それは邪道というものである。

胃が重い事もあって、オーダーはそれだけに留めておいた。
で、出てきた料理を食べる。
「美味い!」と言える程ではないが、概ね許容範囲である。

ネギラーメンはみじん切りチャーシューが入っていたが本当にネギだけ。
スープを飲んでもほとんど味が無い。
なんじゃあ、こりゃあ!と思ったが、その淡白さが他の濃い味付けと合わせると丁度いい味加減なのだと後になって気が付いた。

お店の方、スンマセン。

八宝菜も美味しかったし、棒々鳥もタレが効いていてグー(死語)だった。
普通のラーメンにもチャーシューが入っていて、何故か連れは私にそれを全部くれた。
チャーシューこそ、ラーメンのイイトコなんじゃないかなあと思うのだが、ありがたく頂戴することにする。

余談だが、メニュー表には「ラーメン」としか載っていないが、「551ラーメン」と言って注文するらしい。

出てきた料理を食べ終わった。
…が、何か満たされない。何か食べたい。
胃の中のオカキが既に消化されてしまったのかもしれない。
でも普通の一品料理ではおそらく食べきれない。
そうこう考えているとオバサンに空いた皿を片付けられてしまった。

唸った私は、店の看板商品を思い出した。
「豚饅」。
持ち帰って家でしか食べた事が無い豚饅だが、店でも食べられるらしい。
で、オーダーしてみる。

セイロに入った豚饅が2個出てきた。
それと一緒に何故かお箸も。
私は初めて豚饅を箸で食べるものだと知った。
(いや、みんな普通手掴みで食べると思うけどなあ、違う?)

折角の箸なのでそれで割りつつ、お上品に食べてみた。
…食べやすい!
やっぱり豚饅は箸で食すものなのか。ちょっと嬉しい新境地であった。

結局、胃が重いからとか何とか言ってたことはすべてぶっ飛び、力の限り食べてしまった私。
店からホテルまで結構あったのだが、その道程の何と遠かったことよ。

ちなみにホテルへの帰り道でたこ焼きを食べようかという話になったのだが、さすがの私もそこまでは無理だった。

食いすぎだよ。

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