サンドイッチで泣き

2003年4月27日
朝食にサンドイッチを食べた。
昔から好きな食べ物の一つだが、食べながらいつも思い出す事がある。

小学生の頃。
友人が家に遊びに来た時、母がサンドイッチを作ってくれた。
一見美味しそうなそれを口に入れた途端…辛い!
私は辛いものは平気な性質だが、それでも辛い。
そっと友人を盗み見ると涙目になっていた。

当時、まだカラシ入りマヨネーズが出回り始めたばかりの頃で
母は間違えてそれを買っていたのだ。
そしていつものようにパンにカラシを塗ってサンドイッチを
作ってくれたんだから、そりゃ辛いわな。

それでも私たちは何も言わずに全部食べた。
今にして思えば、母をガッカリさせたくなかったんだろう。
あの時の友人には、本当に感謝感謝そして謝罪である。

そして私はその時の事を未だに母には言っていない。
ささやかながら、自分で墓場まで持っていくべき秘密である。

 
 



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