東京見聞録(夏コミ有明ビッグサイトで決戦編・長文)
2003年8月23日りんかい線で知人との再会を喜ぶ間もなくビッグサイトに急ぐ。
もうとっくにサークル入場には遅刻しているのだが、
一刻も早く会場に着きたかったのだ。
駅に着くとスタッフに「一般の列に並ばずに列に沿って西へ歩いて下さい」
と言われた。
そのとおり歩いていくと、一般の列が道一杯に溢れ、塞がっている。
それを迂回して別のスタッフに聞くと「遅刻ですからねえ、
一般列の最後尾に並んで下さいよう〜」と言われた。
…どこが最後なのか、列の終わりが見えない。
トホホと思ってしばらく歩き、別のスタッフに聞く。
今までの状況説明をして指示を仰ぐ。
すると「ワシントンホテルの裏から東へ行って下さい」と言われた。
言われたとおり東へ歩く。
しかしスタッフの姿が見えない。
そんなに人手不足なのかと思って東の交差点に出たら
10人ぐらいのスタッフが立っていた。
…何でこんなに一杯の人がここにいるのかなあ。
サークル入口を教えてもらい、入ろうとすると一緒に居た知人が
「西、西から入ろうよ」と言う。
今回は西ブロックだからだと思うのだが、中で行き来が出来るし
(東⇔西の通路に人が行き来しているのは外から目で確認した)
早く入ったほうが得策だと思ったので振り切る。
しかし今回初めて遅刻して思ったが、遅刻サークルが多い。
皆事情があるのだろうけど。
東→西へ行くにも誘導があって目の前にエスカレータがあるのに乗れない
やっとの思いで乗ってふと気が付くと、後ろに居た筈のTさんが居ない!
うっそお…と思ったが、辺りを見回しても居ない。
一緒に居たNちゃんにTさんを携帯で呼び出してもらいつつ、先を急ぐ。
もうここまでくれば意地になっていた。
私自身はもちろん、荷物は鞄のポケットの中まで雨で濡れている。
やっとスペースにたどり着いたら案の定、青紙がペタッと貼られていた。
到着時間は午前10時10分。
前の晩、サンライズで高松を午後9時25分に出て約13時間。
長い、長い旅だったねえ。
思わずスペース前の床にしゃがみ込んでしまった。
お隣のサークルさんがスタッフからの伝言を預かってくれていた。
遅刻の手続場所、そこに持っていくもの、全部教えてくれたよ。
ごめんなさい、ご迷惑をお掛けして。
家に帰ってから気が付いたのだが、無造作に撒かれたチラシを
まとめておいてくれたのもお隣だった。
今回はお隣に恵まれました。
新刊と青紙、参加登録カードを持って受付へ急ぐ。
サークル欄に受付の時刻とバッチリ「遅刻」と書かれてしまった。
うわーん、ペナで次は落選だろう。
受付を済ませて頒布準備に入る。
…が、頭が混乱してよく分からない。
並べ終わってないのに「これ下さい」と人が来る。
しかもお釣りが要るんですか?
まだ釣銭、鞄の中なんで…と焦っていたら「お取り込み中スミマセン」
と謝ってくれた。いえ、悪いのは私なんですが。
結局頒布開始できたのは午前11時からだった。
今回は一緒に来たTさんが売り子をしてくれると言ってくれたので、
安心して買いにスペースを出た。
サークルチェックをしてたサークルに行く。
嬉しいなあ、
今まで一人だったからこうやって買いに行く事出来なかったし。
色々回ってウキウキと帰ってきたら
「忙しいんですけど」とボソッとTさんに言われた。
そこでスペースに入ってみたら、うちのサークルにしては忙しかった。
ごめん、Tさん。
ところで今回、初めてダイソーに売っている台所用の棚を
持っていったのだが、別の用途で役に立った。
「会計台」として。
「これ下さい」と言われる、または買い手が本を差し出してくる
↓
受取った本を棚の上に置く、その上にペーパーを乗せる
↓
棚に本を置いたまま、会計をする
↓
棚から本を取り上げて「ありがとうございました」と相手に渡す
これで間違って2冊持っていかれることも無く、見本誌を
持っていかれることも無く、会計の手際も良くなりグッドだった。
但し、二人以上で売り子をやっているサークルには不向きである。
加えて言うなら沢山種類の本がある所に威力を発揮しそうな気がする。
関係ないが、私は暗算が弱い。
…というか記憶力が悪いと言うべきか。
○○○円になります、と言ってお金を受取った後、
「…幾らでしたっけ?」
これは無かろう!!自分よ。
午後3時を回り、スペースを片付けて宅配便に持っていく荷物を作る。
次の週に大阪でシティがあるのでそこに荷物を送るのだ。
猫に荷物を持っていくと、30分待ち位で終わる。
ホッとして後ろを見ると、長蛇の列!!
まさに紙一重だった。
それにしても並ぶ列によって進むスピードが全く違う。
まるでバクチだ。
スペースに戻るとTさんがまた居ない!
しかも釣銭売上の入った箱をそのまんま机の上において。
嘘だろ〜と思ったら、向こうのスペースで人と話していた。
で、無邪気にスペースに戻ってきた彼女に苦言を呈してしまう。
「無防備もいいところ、盗られたらどうするの?」と。
しゅんとしてしまった彼女。
彼女は本当に素直でいい子なんだが、人を疑う事を知らないし、
いわゆる「騙しやすい人」筆頭タイプなんである。
私がキャッチセールス員なら絶対彼女を放って置かない。
まあ、終わった事はいいとしてと帰ろうとしたら、また仰天事実が発覚。
Tさん、帰りの切符を買ってないよ…。
パスネット、どうして買わないの…。
無期限に使えるから、今余っても次に来た時にまた使えばいいのに。
切符を買ってからりんかい線に並んだら、ごっつう遅くなってしまった。
上野駅に出て7時の北斗星で帰る彼女に付き合って晩御飯を食べる。
売り子をしてくれたのでおごる。
「寅八軒」という洋食屋さんで彼女はロールキャベツ、
私は生姜焼きの定食を食べた。
味は普通だったが、ベテランウェイトレスさんの給仕と客さばきに惚れた。
北斗星を見送る。
ブルトレを始発駅から見送るのは初めてだった。
懐かしい、昔は瀬戸もあのブルーの車体だったのに。
私の他にも何かを思ってじっと車両を見送っている人が一杯居た。
いつも思うが、駅というのは不思議な空間だ。
空間に渦巻く人の気持ちを形に出来たら、どんな風になるんでしょう?
ようやく最初と同じ一人に戻った私は、ホテルに向かうべく
山手線のホームを目指して歩き出した。
「夏コミ編」終わる。
<今回の収穫&色々雑感>
○以前買っていたサークルの本が久々に買えた。
(その一つはいつの間にか壁サークルになっていた…)
○何年かぶりに友人がカタログでうちを見つけて訪ねてきてくれた。
それと同時に、学生時代の知人がまだ同人をやっていることを知った。
○売上が過去最高を記録した。
○遅刻を初めてした。
○男の人が本を買っていった。
○友人の荷物はその人個人で管理してもらわないといけない。
(いつものように島角だったのだが、机の下に入りきらない荷物を
机の横に無造作に置かれた。見苦しかった。次がもしあれば気をつける。
それと、私は机の上に絶対食べ物や飲み物を置かない主義なのだが、
やっぱり他人は無意識に置いてしまうらしいんだな、これが)
○色々と楽しかった夏コミでありました。
もうとっくにサークル入場には遅刻しているのだが、
一刻も早く会場に着きたかったのだ。
駅に着くとスタッフに「一般の列に並ばずに列に沿って西へ歩いて下さい」
と言われた。
そのとおり歩いていくと、一般の列が道一杯に溢れ、塞がっている。
それを迂回して別のスタッフに聞くと「遅刻ですからねえ、
一般列の最後尾に並んで下さいよう〜」と言われた。
…どこが最後なのか、列の終わりが見えない。
トホホと思ってしばらく歩き、別のスタッフに聞く。
今までの状況説明をして指示を仰ぐ。
すると「ワシントンホテルの裏から東へ行って下さい」と言われた。
言われたとおり東へ歩く。
しかしスタッフの姿が見えない。
そんなに人手不足なのかと思って東の交差点に出たら
10人ぐらいのスタッフが立っていた。
…何でこんなに一杯の人がここにいるのかなあ。
サークル入口を教えてもらい、入ろうとすると一緒に居た知人が
「西、西から入ろうよ」と言う。
今回は西ブロックだからだと思うのだが、中で行き来が出来るし
(東⇔西の通路に人が行き来しているのは外から目で確認した)
早く入ったほうが得策だと思ったので振り切る。
しかし今回初めて遅刻して思ったが、遅刻サークルが多い。
皆事情があるのだろうけど。
東→西へ行くにも誘導があって目の前にエスカレータがあるのに乗れない
やっとの思いで乗ってふと気が付くと、後ろに居た筈のTさんが居ない!
うっそお…と思ったが、辺りを見回しても居ない。
一緒に居たNちゃんにTさんを携帯で呼び出してもらいつつ、先を急ぐ。
もうここまでくれば意地になっていた。
私自身はもちろん、荷物は鞄のポケットの中まで雨で濡れている。
やっとスペースにたどり着いたら案の定、青紙がペタッと貼られていた。
到着時間は午前10時10分。
前の晩、サンライズで高松を午後9時25分に出て約13時間。
長い、長い旅だったねえ。
思わずスペース前の床にしゃがみ込んでしまった。
お隣のサークルさんがスタッフからの伝言を預かってくれていた。
遅刻の手続場所、そこに持っていくもの、全部教えてくれたよ。
ごめんなさい、ご迷惑をお掛けして。
家に帰ってから気が付いたのだが、無造作に撒かれたチラシを
まとめておいてくれたのもお隣だった。
今回はお隣に恵まれました。
新刊と青紙、参加登録カードを持って受付へ急ぐ。
サークル欄に受付の時刻とバッチリ「遅刻」と書かれてしまった。
うわーん、ペナで次は落選だろう。
受付を済ませて頒布準備に入る。
…が、頭が混乱してよく分からない。
並べ終わってないのに「これ下さい」と人が来る。
しかもお釣りが要るんですか?
まだ釣銭、鞄の中なんで…と焦っていたら「お取り込み中スミマセン」
と謝ってくれた。いえ、悪いのは私なんですが。
結局頒布開始できたのは午前11時からだった。
今回は一緒に来たTさんが売り子をしてくれると言ってくれたので、
安心して買いにスペースを出た。
サークルチェックをしてたサークルに行く。
嬉しいなあ、
今まで一人だったからこうやって買いに行く事出来なかったし。
色々回ってウキウキと帰ってきたら
「忙しいんですけど」とボソッとTさんに言われた。
そこでスペースに入ってみたら、うちのサークルにしては忙しかった。
ごめん、Tさん。
ところで今回、初めてダイソーに売っている台所用の棚を
持っていったのだが、別の用途で役に立った。
「会計台」として。
「これ下さい」と言われる、または買い手が本を差し出してくる
↓
受取った本を棚の上に置く、その上にペーパーを乗せる
↓
棚に本を置いたまま、会計をする
↓
棚から本を取り上げて「ありがとうございました」と相手に渡す
これで間違って2冊持っていかれることも無く、見本誌を
持っていかれることも無く、会計の手際も良くなりグッドだった。
但し、二人以上で売り子をやっているサークルには不向きである。
加えて言うなら沢山種類の本がある所に威力を発揮しそうな気がする。
関係ないが、私は暗算が弱い。
…というか記憶力が悪いと言うべきか。
○○○円になります、と言ってお金を受取った後、
「…幾らでしたっけ?」
これは無かろう!!自分よ。
午後3時を回り、スペースを片付けて宅配便に持っていく荷物を作る。
次の週に大阪でシティがあるのでそこに荷物を送るのだ。
猫に荷物を持っていくと、30分待ち位で終わる。
ホッとして後ろを見ると、長蛇の列!!
まさに紙一重だった。
それにしても並ぶ列によって進むスピードが全く違う。
まるでバクチだ。
スペースに戻るとTさんがまた居ない!
しかも釣銭売上の入った箱をそのまんま机の上において。
嘘だろ〜と思ったら、向こうのスペースで人と話していた。
で、無邪気にスペースに戻ってきた彼女に苦言を呈してしまう。
「無防備もいいところ、盗られたらどうするの?」と。
しゅんとしてしまった彼女。
彼女は本当に素直でいい子なんだが、人を疑う事を知らないし、
いわゆる「騙しやすい人」筆頭タイプなんである。
私がキャッチセールス員なら絶対彼女を放って置かない。
まあ、終わった事はいいとしてと帰ろうとしたら、また仰天事実が発覚。
Tさん、帰りの切符を買ってないよ…。
パスネット、どうして買わないの…。
無期限に使えるから、今余っても次に来た時にまた使えばいいのに。
切符を買ってからりんかい線に並んだら、ごっつう遅くなってしまった。
上野駅に出て7時の北斗星で帰る彼女に付き合って晩御飯を食べる。
売り子をしてくれたのでおごる。
「寅八軒」という洋食屋さんで彼女はロールキャベツ、
私は生姜焼きの定食を食べた。
味は普通だったが、ベテランウェイトレスさんの給仕と客さばきに惚れた。
北斗星を見送る。
ブルトレを始発駅から見送るのは初めてだった。
懐かしい、昔は瀬戸もあのブルーの車体だったのに。
私の他にも何かを思ってじっと車両を見送っている人が一杯居た。
いつも思うが、駅というのは不思議な空間だ。
空間に渦巻く人の気持ちを形に出来たら、どんな風になるんでしょう?
ようやく最初と同じ一人に戻った私は、ホテルに向かうべく
山手線のホームを目指して歩き出した。
「夏コミ編」終わる。
<今回の収穫&色々雑感>
○以前買っていたサークルの本が久々に買えた。
(その一つはいつの間にか壁サークルになっていた…)
○何年かぶりに友人がカタログでうちを見つけて訪ねてきてくれた。
それと同時に、学生時代の知人がまだ同人をやっていることを知った。
○売上が過去最高を記録した。
○遅刻を初めてした。
○男の人が本を買っていった。
○友人の荷物はその人個人で管理してもらわないといけない。
(いつものように島角だったのだが、机の下に入りきらない荷物を
机の横に無造作に置かれた。見苦しかった。次がもしあれば気をつける。
それと、私は机の上に絶対食べ物や飲み物を置かない主義なのだが、
やっぱり他人は無意識に置いてしまうらしいんだな、これが)
○色々と楽しかった夏コミでありました。
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