何で京都に行ったのかというと。
母校の学祭があったのだ。
10年ぶりに見た母校は…というより道が変わりすぎていて、
おまけに記憶があいまいで迷った(笑)
母校を見る以前に、母校にたどり着けない。

やっと着いて見た景色はほとんど変わってなかった。
知らない建物がボコボコ建っていたけれど。
図書館に行ってみたが、二階以上は閉鎖中。がっかり。
一番よく入り浸っていたところなのに。

研究棟に行ってみたが、知らない教授の名前ばかり。
休講などの掲示板はネット掲載になってIDとパスワードで閲覧するように
なっていたし、講義の登録もネットで出来るようになっていた。
すげえ。…だが何か味気ない。

教室を見て回った後、することがないので模擬店で食べまくった。
しかし、あまり美味しくない(笑)
お祭り気分というスパイスがなかったら食えないぞー。
炊き込み御飯は芯があるし、明石焼きは辛いし。
うどんもあったが…高い。
香川の店で食べてもそんなにせんぞというぐらい高かった。
暴利をむさぼる気か、お嬢さん方。後輩チャッカリしてんな。
しかし実のトコロ、卒業生は学校の事務局に寄るとタダ券が貰えるので
自分の懐は痛まないのであった。

学校を後にすると烏丸に戻る。
「梅の花」に予約を入れているためである。
(模擬店で食べまくってまだ食うのかというツッコミは無しである)

梅の花とは。
豆腐料理の店でチェーン店である。
個室で手軽に食べられるのでいいと思う。
ただ本格的な和食を期待すると…である。
値段も個人的にはコスパを考えるとギリギリ。
のんびりした雰囲気とよそ者が視界に入らない点にも
お金を払っていると思えばいいと思う。

店に行ってみると満員。順番待ちの人がいる。
予約してるので先に名前を呼ばれる。
その人たちの横を通るのが…何となく嫌だったりする。
別に悪いことはしてないし、予約してあるのだから当然のことなのだが。

食べたのは「梅の花膳」。好きなのは鮪と山芋のお造り。
(豆腐じゃないじゃん…)
レンコンまんじゅう。田楽。グラタン。デザートは黒豆のアイスを選ぶ。
茶碗蒸には松茸が入っていた。

「きゃー、松茸が入ってるー!」と
恥も外聞もなくクンクン匂いを嗅いだ私たちは一般庶民。
ああ、個室でよかった。
湯豆腐の豆腐が柔らかすぎて煮崩れてしまい、
お互いの豆腐の区別がつかなくなってしまう。何でや。
嶺岡豆腐はごま豆腐のような感じ。モチモチ。
他のメニューは割愛。(ご飯や吸い物、野菜のお浸しなど)

給仕は一人の人がずっとやってくれる。
若いバイトのお嬢さん。一生懸命やってくれるのはいいのだが、
お茶の入れ方が…急須にお湯入れたまま放っておかれたら、
あと出すぎて飲めないよ。
二杯目以降はセルフで勝手に入れて飲んだ。
前に他の店で食べた時は八女茶と聞いたが、今回は違う気がする。

九谷の部屋だったので器は全部九谷焼だった。部屋の花瓶も。
食べ終わると上役の人らしい女性が挨拶に来る。
こんなことは初めてだったので驚く。
どの店も客離れを防ぐ為に大変やなあ…と思う。

食べ終わると四条河原町まで歩く。
ホケホケ歩いてたら途中に「ALASKA」という店があるのだが、
その看板を見たとたん、どちらからともなく笑い出してしまう。

学生時代、何度見てもALを除いて「ASKA」の部分が目に付いてしまい、
ぎゃあぎゃあ言ってた店なのである。
10年経ってもやっぱりCAファンは変わってなかった。

途中、リクエスト制土産の生八ツ橋を買う。ついでに親に漬物を買う。
土産を手にぶら下げて、これで観光客の出来上がり。

帰りは北浜に寄るために京阪電車に乗る。
昔は特急は七条を出ると京橋まで停まらなかったのだが、
今は色んな駅に停まっていく。ああ、いつからだろう。
知らないことばかりで10年の長さを感じる。
途中から補助席が使えたのでラッキーだった。

北浜でわざわざ降りた理由は北浜レトロという喫茶店に行く為である。
場所を探すが、見当たらない。
確か川が店から見えると聞いたのを思い出し、川を探すと…あった。
入ってアイスロイヤルミルクティを頼み、ボーっとする。
建物は古く文化財らしい。

何人もの人が賞賛し、時々WEBでもお薦めと書いてるのを見かけるのだが
個人の意見として正直あまり…だった。
味も普通。無愛想な店員。何より店員の私語が多いのが気になった。
厨房に入って話すのならともかく喋りながら仕事をするってどうだろう?

梅田に戻り、友人が行きたいと言っていた「pure blue」を探す。
行ってみると満席。
予約をして席が空けば携帯に連絡してもらうようにする。
本屋に入ったがすぐ連絡が入る。
カウンター席に着くと飲み物はキリンのpure blueという焼酎だけ。
何を隠そう、ここはキリンのアンテナショップなのである。
当然といえば当然。

カクテルとかは面倒なのでボトルを貰ってセルフでジンジャーエールと
水で割りながら飲んでいく。
食べ物は赤鶏のたたきとサラダ。豚の角煮。普通に美味かった。

ただ、店の雰囲気が想像していたよりうるさい。
狭い店で人を詰め込んでいるせいなのか、安普請なのか
人声がわんわん反響している。

一本空けて二本目で眠くなってきたのでホテルに帰る。
余ったボトルは持ち帰っていいのだが、重くてやめた。
女性向の店だというが(店員が全員男で男前だったし)
男性同士でもおかしくないと思います。
小グループでわいわいやるにもいいかな。
予算は一人4000円ぐらい。

で、ホテルに帰ると疲れて寝てしまった。
 
 
…つづく。
 
 
 
 
 



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