私がうどんメニューの中で一番好きなのが「うどんすき」と呼ばれるものである。
先日、そのうどんすきを食べに行った。
高松のライオン通りにある「川福」というお店。

この店は高松駅の傍に支店もあるし、聞く話によると大阪にも店があるらしい。
しかし、そこには目もくれず本店に行く。
で、入口を入ると狭い。
狭いのでカウンターが主、そして残った空間に椅子とテーブルを置いて
うどんを食べている人がいる。薄暗い。

そこをよそ目で見ながら二階に上がる。
鍋は二階、三階で食べるのだ。
(三階は個室らしいが、そこまで上がった事が無いので知らん)

二階に上がると、手練のおばちゃんたちが待ち構えていて予約した名前を告げる。
次に靴を脱いで他人の靴と混じらないように気をつけて下駄箱に入れ、
指定された卓につく。
つい立てで仕切られているだけで、隣の人と顔が見えない相席状態なのである。

頼むのはうどんすきの鶏。
運ばれてくる具材は野菜に鶏、茹でた海老、豆腐、餅などで
特に代わり映えが無い。
それでもいい、ごく普通の美味しさなので別にいいのである。
だって…うどんすきのメインはうどんですから。残念!!
(ギター侍風にしてみました)
メインは鍋の最後に出てくるうどんなのである。

「すべての具材はうどんのために存在している」

ここのうどん細めだけど、こしがあって美味い。
この時はうどんがちょうど品切れで
「今、打っちょるから、もうちょっと待っとってな」(讃岐弁で読んでね)
と言われ、おとなしく待っていたらご褒美に打ち立てのうどんが出てきた。
ラッキー。うどんは打ち立てに限るッス。はああ。

ちなみに、ここの天ぷらうどんの特上は一杯1,000円。
うどんすき(鶏)は2,650円。
…もちろん、後者を頼みますとも。

最初に付き出しを食べるかどうかも選べる。
おばちゃんが申し訳無さそうに「…いかがですか」と持ってくる。
(何で遠慮するのか分からないが)
「頂きます」と言うと嬉しそうにありがとうございますと言われた。

とにかく古い店なんだよー、大平元首相の写真が壁にかかってたりするし
意味無く置物が置いてあったりして、邪魔じゃないのかと思う。
おばちゃんたちもマニュアル笑いみたいなのは一切無いし、
素っ気ないけど愛想が悪い訳じゃない。
風のようにやってきて鍋にダシをドバーと注いでは、また去っていく。
そういうところも好きだな。

夜中の12時までやってるので、飲んだ後に一階でうどんを食べて帰ってもヨロシ。 
鍋は予約していった方がいいかも。
うどんを食べに県外から来る方にもおすすめであります。 
100円、200円のうどんを何軒も食べ歩くのもいいけどさー、
こういうのもいいと思うわけよ。(ヤンキー風にしてみました)  
 
 
  
 
 
 

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