テアトロン2

暑かった。
予想通り、いやそれをはるかに上回って暑かった。
一緒にいたNちゃんはペットボトルを3本も飲み干して
「すごい、1500mlも飲んだわー」と一人感激しながら汗をかいていた。
それだけ飲んでも私たちが12時間でトイレに行ったのは一回だけ。
いかに湿気と暑さが凄まじかったか、分かろうというものだ。
コンサートが始まっても、しばらく私はバスタオルを頭からかぶって
アラビアのロレンス状態になって踊っていた。

選曲は、ホールコンサートでメジャーな曲をやっているので
わざとのマイナー曲ばっかり。
曲は分かってもタイトルが思い出せない。
考えているうちに空しくなってきたのと時間がもったいないので
考えるのをやめた。
そんな私はスタレビファン歴12年弱の若輩者である。
（スタレビは今年デビュー25周年）

ゲストは白井貴子さんだった。
ちっとも変わらんなーと思いながら、ステージを飛び跳ねる彼女を見ていた。
最近は声の仕事が多いらしく、松下のノンフロン冷蔵庫やねこ元気のCM
薄毛？は治る時代です、病院へ行きましょうのCMなどなど
担当しているらしい。
言われるまで気が付かなかった。

曲目は他のファンの方々のHPを見ていただくとして
要さんはなぜだか若返って見えた。若いぞ、スマートだぞ。
しかし私はVOHさんのファンなので、まあいいか。
黒髪＆オールバックがいい…と書くと誰かさんも一緒じゃないのかと
言われそうだが、はっきり言って一緒ですね（笑）
違いは後ろの髪が長いか短いかぐらい。

テアトロンの欠点は座席が狭いこと。
多少は隣と腕がぶつかるのもライブの醍醐味と言われるかもしれないが
着席して身動きが取れないというのはひどい。
しかしこれは、一続きの長ベンチ（個別の椅子ではない）に
一緒に座る人たちの体積で決まる。
つまりどれぐらいスペースがもらえるかというのは運なんだな。

私の席の前の女の子がぐったりしていた。
あきらかに暑さにあたっているように見えたが
隣りにいた父親は自分だけタオルをかぶって知らんぷり。
反対側にいた母親は弟にばかり構って彼女には見向きもしない。
そのうち弟がぐずりだし、姉の分まで冷たいお茶を買ってきた。
どうやら、母親がファンで家族総出で見に来たらしいのだが
親の趣味に子どもを巻き込んだらイカンでしょう。
子どもたちは最初から最後まで楽しそうに見えなかったよ。

あとでNちゃんに聞いたら「私も気になってた」とのこと。
「お茶あげようかとも思ったんだけど」とも言っていた。
後味が悪いというか、彼女がスタレビを嫌いにならなければいいなと思う。
どんなに楽しいイベントでも、その人の意思を無視する限り
その人にとっては拷問と変わらない。

帰りは牟礼の夏祭りと重なったのか、大大大渋滞だった。
運転手のNちゃんは「お腹すいた…」と次第に口数が減っていき
助手席の私も後部座席のHさんも頭がスポンジ状態に陥っていった。
会場を出たのが8時半過ぎなのに、ご飯屋に入ったのが11時前だった。
30分で着くところ、どれだけ時間が掛かってるんだ。

もー、すべての元凶は屋台で焼きそばの販売が無くなった事に違いない！
だって去年までずーっとあったんだ、期待して今年も行ったから
コンビニに寄らなかったんだもん！！！
フランクフルトとフライドポテトじゃ、お腹膨れない。
デュークに「焼きそば販売希望」と感想メールを出しておくか。
やれやれ。