スタバで友人にばったり会った。
私は次に行く所があったんだが、
彼女の「隣に座ってもいいかな」
「あと何分ぐらいある?」という言葉に
ついつい長居をしてしまい、電車を2本逃してしまった。

彼女は既婚だが、結婚してからというもの不運続き。
自分の身内が倒れ、間髪いれずに旦那の身内が倒れ。
看病に走り回っているうち、自分もおかしくなった。
…というのが今日の話の内容だった。

私たちは向かい合わせではなく隣同士で話をしていた。
時折見る彼女の横顔は疲れているように見える。
別れ際「あなたに会って話が出来てよかった」
と言った彼女の顔は
私の錯覚ではなく、本当に疲れきっていた。

ありきたりの言葉しか掛けてあげられない
自分の気が利かなさに憤慨する。
彼女とは過去に色々高飛車に物を言われたりして
わだかまりがあったが
彼女の様子に、もうそんなことはどうでもよくなっていた。
またみんなで集まるから声を掛けるよと言って
彼女を見送った。

ただ、不運と不幸は違うらしい。
彼女は結婚して次々と不運に見舞われたが、
本人曰く不幸ではないようだ。
「私はこんなに不幸なの!」と悲劇のヒロインで
自己陶酔の人間が私の周りにも何人かいるが、
人間、第三者から見て本当に不幸なやつなんてそうそう居ない。 
電車を2本遅らせても彼女の話に付き合ったことは
よかったと思う。
ただ別れてからも、何となく胸の内が悲しいんだけれども。
 
 
 
 
 
 

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