生き時間

2007年4月22日 エッセイ
今回の原稿のために有給休暇を申請した。
私自身の考えとして、
「一所懸命仕事をして、一所懸命アヤシイ趣味に走る」
というのがあるのだが、やっぱり年代が上の方は違うようだ。

うちの上司と仕事をして10年になるが、
彼が有給を取得したのは覚えている限り二回、計二日間しかない。
「労働時間が長い=よく働いている」の人なのだ。
残業が多い部下によく頑張ってるね、と言う人なのだ。
中身は問わず。
ちなみに彼の子どもたちも高校まですべて皆勤賞で
ここにも彼の考えがよく現れている。
休むこと自体が罪悪なんだろうな。

今回の休暇を申請するときも、
もちろん迷惑がかからないように仕事を消化したし、
営業担当・現場担当にも休暇を取ることを伝えて
承諾してもらった上で上司に申請をしたのだが、
やっぱり最初は「え?」という怪訝な顔をされた。
この溝は埋められない、どうしようもないものだろう。
(でも次の瞬間にはいいですよ、と許可をくれた)

だらだら働くのは、だらだら歩くのと同じぐらい性に合わない。
入社して以来、いかに効率的に仕事を片付けるかは常に考えてきた。
人は減り、仕事の量は増えたが、
それをこなす相対的な時間は変わっていない。
逆に残業は減った。

きちんきちんと線引きをして生きた時間を使いたい。
その時間で濃ゆいアヤシイ人生を送りたい(笑)
 
 
 
 
  

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