繁華街の土

2008年11月22日 エッセイ
以前、占いで「あなたは繁華街の土です」と言われたことがある
その時は意味が分からなかったし、相手も教えてはくれなかった
だがこの年齢になってわかったような気がする

賑やかさや人が恋しくてそこに近づいても
結局は足蹴にされて忘れられ、取り残されていくということじゃないかな
人の輪の中に入れず、寂しさに悩んでいる人は案外多い

孤独と自由はイコールだが
孤独と寂しさは必ずしも抱き合わせではない
人の温もりを知る人間は孤独が寂しいと嘆き
自由の気ままさを知る人間は人付き合いの煩雑さを嘆く

友人が「何もしなくても人がいっぱい寄ってくる人っているじゃない」と
うらやましげに言っていたがそれは違う
そういう人は何かを我慢し、時々は自分を殺している
私たちの見えないところで

自分がやりたいことだけをして付き合いたい相手だけと付き合って
それで独りだとか文句を言ってはイカンザキ。
 
 





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