本棚を漁っていたらこの本が出てきた
読み返したら1行だけマーカーでラインが引いてあった

人は思いを胸一杯にもっているときは沈黙するものである
(原文ママ)

大学生だった私は、たまたま同じ二十歳という点で
目に付いたこの本を手に取ったにすぎない
当時の私がなぜこの文章にラインを引いたのか今となってはもうわからない
人は成長し、また衰退する何よりの証

著者の日記を通して感じる堕落したい、でも堕ちきれないゆえの叫び
読んでいると(今思えば)自ら望んで混乱した二十代を思い出して懐かしい
ただ、私は高野さんのように死ぬことはなかった
ご冥福をお祈りする…というよりも新しい命に生まれ変わっていて欲しいとふと思った
 
 

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