パンプキンパイとシナモンティ

先週末、小学校からの友人に「オラオラちょっと顔貸せや」と
言われて待ち合わせをした
商店街にナチュールという美味いケーキ屋があるのだが
そこはイートインも出来て美味いドリンクと共にケーキが楽しめる
…というのは置いておいて

ちなみに私はパンプキンパイとラムミルクティを頼んだ
パンプキンパイを食べながら、どうしてシナモンティを頼まなかったんだろうと
何も知らない友人を前にして、私はしばらく密かに悩んだ
メニューにはちゃんとシナモンティがあったのに
さだまさし氏の歌が頭をぐるぐるめぐっていた
ラムが大量に入っていたせいで酔っ払ってぐるぐるしていたのかもしれない

そこの支払いは彼女がもってくれた
誕生日おめでとうということで奢らせてねと言った彼女に私が言った言葉は
「ゴチになりやす！」
ああ、色気も何もあったもんじゃない　テレビの観すぎ

次に行ったのはダ・シルーブル
ここの料理はホンマに美味いです　胃もたれしません、むつごくありません
ダシを中心に料理を作っているからとのこと（だって店名が）
肉も魚も美味いが、どちらかというと魚が美味いかも
料理形態はイタリアンに近い　でもお箸が出てくる
5000円もあれば酒と料理でおなかいっぱい

いや、ここからが本題
料理をつついていると彼女が「話があるの、いやお願いかな」と言い出した
その瞬間私が思ったことは「キタ――――――――！」
こういう時の私の勘はまず外れない

彼女曰く
「結婚が決まったの」
そりゃ、おめでとう！おめでとう！よかったねと言った私に彼女は
「式は5月5日なの」
そっか、絶対出席するから！明けとくからと言った私に彼女は
「イベントあるでしょ？　だから予定が重ならないように一番先に教えたの」
……　そうですね、正直ホントにブッキングしてしまうところでした…
まだ私が趣味で本を作ってること、わかっとるらしい

それから結婚の裏話とか色々、彼女の話を聞いていた
楽しそうに準備はしてるけど、花嫁さんも愚痴言いたい時あるらしい
彼と喧嘩したり、未来のお姑さんとぶつかったりする時あるらしい
友人達の愚痴を今まで何度か聞いてきた
話して気が済むなら、喜んで聞き役になろう
重い気持ちを捨てていけばいいのだ、それでいいのだ

結婚おめでとうと思いながら、御祝儀いくら包もうかと思ったりする
めでたい気分と現実は、また別のものなのさ
　
今度ナチュールに行ったら、絶対シナモンティを頼むんだ
温かいパンプキンパイとともに
友よ、結婚おめでとう