表題の通り、ASKA concert tour WALKに行ってきた
FCでチケットを取るのを忘れていたぐらいの体たらく
これでファンと言えるのだろうか、いや自称アヤシイファンでOKOK

さて、こともあろうにライブ当日と夏コミ当落発表が重なってしまった
当落メールが発射されるのが6月5日午後6時
当落が検索できるのが6月5日午後6時半
ライブの開始時刻が6月5日午後6時半
遅刻魔の飛鳥(以下、同様に敬称略)のライブが
10分程度遅刻して始まるのを考慮しても午後6時40分

私は前の晩から緊張しまくり、あまり寝られなかったのだが
それは飛鳥に会えるからなのかコミケの当落が発表されるからなのか
自分でもよくわからなかった。一応前者ということにしておく
結果として夏コミには落ちたのだが、そんなことはこの際些細なことなのだ
なぜなら、ライブ開始直前に落ちたのが判明したのだが
ライブ最中に於いて、そのことは全く気にならなかったからである
OKOK 私はやっぱりチャゲアスファンだ

午後6時半になった
注意事項(前に向かって駆け出さないでください等など)も終わり
始業のチャイムも鳴った
余談だが、あのチャイムを聞くと「ああ授業が始まるのね」と思ってしまう
だが始まらない

なぜだ
なぜだ

でも観客は全く騒ぐ様子は見られない、静かなものである
飛鳥が時間通りに始まらないことはファンなら旧知の事実なのだろう
しかしあまりに遅いので友人と「ホールの中で迷ってんじゃない?」と囁きあっていた
「ホールで迷って、気がついたら非常口から外へ出てたとか」などなど
「飛鳥ならありうるねー」とかなんとか

お前らホンマにファンか
いやその前にファンにそんな妄想をさせていいのか飛鳥
とにもかくにも飛鳥の声でライブが始まる
正面は暗いスクリーンで、C&Aのように映像で始まるのかと思ったが違うようだ
何か持論を展開しているのだと思うのだが何を言っているのかわからない(泣)
随分前にも書いたと思うが、彼の声は歌手なのに聞き取りにくい
篭っている感じだ。
響くといい感じなのだが普通に喋る分には聞き取るのに苦労する
あきらめてBGMとして聞いていた
聞くんじゃない、感じるんだよ! というフレーズが頭に浮かぶ

そのうち幕が上がり、バカーンと(by飛鳥)飛鳥登場
客は総立ち…立つには立つが時間が掛かっているようだ。年のせいと思いたくない
曲目は省略
一息ついてMCに入る。開口一番彼は

「実は、今日は松山でコンサートだと思ってました」

はああ?と一同、目が点。続けて彼は
「明日が高松だと思ってたんです、でももう気持ちの切り替えは出来ましたから!」
いや、弁明するのはそこじゃない飛鳥
そもそも、そんなことは言わなくていいんだよ、正直者

以前彼は「月が近づけば~」の歌を感極まって歌えなくなるということがあり
その時に「坂本龍馬を想ったら、つい」と言い訳した
地理に弱いのかな、そういえば昔、四国四県言えなかったよね飛鳥とその時に思った
でもでも今回もそんな弱点披露しなくていいんだよおおおおお
これ以上、香川県民の心を爪で引っ掻かないで
傷がつかない程度でやられると、くすぐったいんだよう

ところで、彼のMCはさっぱり意味がわからない
ライブ後に「どんなだった?」と聞かれるのだが説明不可能
いきなり「自分は宇宙人だったんです」とか「生まれてくる時の記憶がある」と
その状態を力説されても何がなんやら
おまけに後の話に繋がらない
何となく言いたいことはわかるのだが、言葉にならないもどかしさ
飛鳥のMCは、以下三点の「無い」に集約される

1.文章に主語が無い
2.オチが無い
3.話に脈絡が無い

それはなぜかというと
彼自身の中にあるインスピレーションや第六感的事項を
友人でもない他人に全部説明しようとするからである
付き合いがあればその人の「人となり」や「日頃の思考」がわかるので
行間が読めるのだが、宮崎重明という人間を殆ど知らない私たちに
ポッと出で理解しろというのは、
初対面で恋に落ちて3週間で結婚を決意しました!ぐらいの
フィーリングの良さがないと無理に違いない
そして私が「何となく」でも彼の言葉を理解しているのは
これまでの彼に対する積み重ねがあるからに他ならない

彼は思考回路が女性的なんかもしれん
(彼が女形という意味ではない)
男性は理論的、筋道を立ててパズルのように話をする
女性は直感で言葉を口にし、心と口が直結している
だから彼は正直者なのか。了解した

バラードが続く
個人的にはgirlが好きなので古川氏のギターが聴けてグー
彼のトランプのような柄の服もグー
そのまま不思議の国のアリスに出演してもグー

MCでチャゲアス別れの原因を飛鳥は核心に触れないように喋っていた
余計にこんがらがる彼と私たち
ついには「あいつが悪いんだよ、あいつが全部悪い!」と無理やりオチ付け
もちろんあいつとはチャゲ(以下敬称略)のことである
これも余談だが飛鳥とチャゲはお互いをソロステージでは「あいつ」と呼び合っている
4月に東京でチャゲソロを観たがやっぱり飛鳥のコトを「あいつ」
こんなところでシンクロしなくていいですから
シンクロ率1000%ぐらいですか

それからも話のオチが付きにくくなると「あいつ」のせい呼ばわり
アンパンマンになぞらえたりして
そして最後に

だって、チャゲだぜ!?

と捨て台詞のように大声で言った
MCの声は小さくて聞き取りにくいのに、なぜここだけ大声
私には「だって柴田だぜ!?」と聞こえた
だって柴田だぜ? な? 全部言わなくてもわかるだろ?…

喋りが恐ろしく不器用な彼
 ↓
ひとりきりの舞台 横に誰も居ない
 ↓
多分観客は知りたいんだろう、ホントのことを
 ↓
でも上手く言えない(喧嘩別れとして茶化して片付けたかったらしい)

全部ひっくるめて、子どもが拗ねたような「だってチャゲだぜ!?」だった
チャゲは「だって飛鳥だぜ!?」とは言わなかった
ひとりで上手く喋り、観客を巻き込みながら
「あいつ、今日はどこでライブかな、びわこだな」と「あいつ」のことに触れていた

言わせてもらえれば、高松の客層は年齢が高かった
私より年上の方がたくさん居た 長年のファンだろう
そして、今この会場に観に来ているということは別れの原因などどうでもいいのだ
だって別れたなんて思ってないから
彼は観客の心を遠くに感じすぎている
興味本位の人間やマスコミはこの空間には居ないのだよ
ひとりぼっちは悲しいかい でもひとりじゃないよキミ

そして終盤に差し掛かる
懐メロ特集のようだ(曲順不同)
Hello 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
RedHill けれど空は青 月が近づけば~ そしてPRIDE
ねえねえ飛鳥
チャゲアス大好きでしょう チャゲのこと大好きなのね
あの渾身のPRIDEを聴けば、誰でもわかる
わだかまりがあるならチャゲアスの曲を選ぶはずが無い
まして、PRIDEなんて大切な曲を

ふと隣りのおじさんを見たら泣いていた
友人を見たら鼻をグスっといわせる音が聞こえた
私もドライアイが治った気がする
そこらへん中で鼻をすする音がしたのは、多分風邪を引いているからじゃない
拍手はしばらく鳴り止まなかった

おまけの「残業タイム」(by飛鳥)
アンコールの始まり始まり~と思ったら友人が「あれ、チャップリン?」と囁いた
え?と思って舞台を見れば、帽子を被り、ステッキを持った飛鳥
確かにチャップリン…と思ったらピンキーとキラーズだった
紛らわしい、なんやねんそれ首から下と首から上がバラバラや
恋の季節
澤近さんタンバリンを手に踊り狂い それを見てスタレビの三谷さんを思い出す
鍵盤楽器担当の御方は皆、激しすぎまする

もう一曲だけ歌わせて、ね?とラストに来た曲は夢はるかだった
懐かしすぎる
どれも本気だったよね~♪ そうだね



今まで飛鳥ソロを何度も観てきたが一番良かった
好きだこういうの、やっと地が出せたんだ飛鳥
クールよりもシャイなあんちゃん
イメージに縛られてがんじがらめが余程辛かったみたい
歌詞間違いでさらっと「長くなるけど」と頭から歌い直し

途中でジャケット脱いでVネックのカットソーとジーンズ姿が涼しげです
でも出来れば、もう少しゆとりがある服を着てください
腕と胸のあたりがぱっつんぱっつんです
しかしながらスタレビのボーさんと違って乳首が見えないのは
もしかくなくてもニップレ(以下自己規制)
ただ自虐キャラはやめなされ
上手く処理できるのはオチを上手く付けられる人のみ
「今日初めて来た人、全部新曲だと思ってね!」とは苦笑いするしかない

コインロッカーに荷物を取りに行ったら
普通に隣りに「ASKA」と書いた機材ケースが積まれていてびびった
しかも少し古ぼけたシールにASKAと手書きして貼ってある少々年季の入った箱
いや嬉しいけどなぜこんなところに
しげしげと眺めていてもスタッフは遠目で気にすることなく通り過ぎていく
おいおい、いいのかい。中に入っちまうぜ?
(私の体では到底入れない大きさだったが)

ところで、けれど空は青を全部覚えていた自分に驚いた私
他の曲も、古い記憶が蘇るようにスルスルと歌詞が口をついて出る
年を取ってもこの記憶だけは生き続けるに違いない
この日のライブとともに
無いのは時間の記憶だけ
何時にライブが終わったのか覚えていない 時計を見ることも忘れていた

だってチャゲだぜ!?
ありがとう、飛鳥
 
 




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