夜、ミロードの五右衛門に入った
注文したものが出てくるのを待っていると
隣の席に中国人らしき女性の二人組が座った
観光客のようでふたりで額を突き合わせながらメニューを眺めている
でも内容がよくわからないらしい

店員さんがオーダーを取りに来たが
「モウチョットマッテクダサイ」とカタコトで答えていた
しばらくして別の店員さんがやってきた
ぼーっとしていたら隣から聞こえてきたのは中国語
「えっ」と思って見ると彼女と客の三人でべらべら喋っている
しばらくしてそれは英語に切り替わった
ネイティブなみの語学力 すごすぎて見入ってしまった
メニューをひとつひとつ指しながら材料や調理法を説明している
私のテーブルにオーダーを取りに来たその若い店員さんは
確かに日本人だったと思うのだが
(違和感なく日本語で会話したし顔立ちも日本人だった)

隣には魚介のパスタとトマトソースのパスタが運ばれてきて
彼女らは満足げに食べていた
少なくとも店員さんは三ヶ国語、客の女性は二ヶ国語が堪能なわけで
一ヶ国語ですら持て余している私はどうしたらいいのかと
何か恥ずかしい

呼吸をするように複数の言語を操るエプロン姿は何とも素敵
惚れてまうわ

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